最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 新項目「日本昔話に学ぶ」スタート | トップページ | 本日の含み益+238,627(前日比-)、確定-14,970 »

2005.05.15

ひょうたん長者

観音様を深く信仰している心の優しいおじいさん。ある日観音堂からの帰り、ひとりでに転がってくるひょうたんを拾う。その中から手のひらに乗るくらいの小さな兄弟が飛び出した。兄弟の言葉に従い、おじいさんは彼らを自分らの子供のように育てることとなる。「きっと観音様がさずけてくれた子らに違いない」。

ひょうたん兄弟がやってきてからというもの、おじいさんの家では不思議なことが相次いだ。たとえばいつのまにかご飯の支度ができていたり。疑問に答えるひょうたん兄弟。「このひょうたんからは欲しいものが何でもでてくるんだ」。兄弟がお米出て来いというと、ひょうたんからは山ほどのお米が出てきた。おじいさんは目をぱちくり。

富くじには当るわ欲しいものはひょうたんから出てくるわで、おじいさんはお金持ちとなり、暮らしに苦労しない生活が続いた。

ところが噂を聞きつけた隣村のよくばり男がひょうたんを譲って欲しいと頼み込んできた。「観音様の授かりものだから」と断るおじいさんだったが、兄弟は「あげてもいいよ」と耳打ちする。驚くおじいさん。

でも兄弟のことを信じ、おじいさんは残念がりながらもひょうたんを男に差し出した。

よくばり男はひょうたんを持って、お殿様のところに参上。御前で「お望みのものを出すのでご褒美をたっぷりと下さい」と頼み込む。殿様の所望する馬をひょうたんに願い叫ぶも、ひょうたんは反応せず。すでにごく普通のひょうたんに変わっていたのだった。よくばり男は大目玉を食らってしまう。

一方、ひょうたん兄弟とおじいさんは、いつまでも仲良く暮らしたという。さらにあのひょうたんもいつの間にかおじいさんのところへ戻ってきたということである。

おしまい。

【補助解説】
別名「宝瓢(たからひさご)」「夕顔長者」。ひょうたんはウリ科の一年草で、アフリカや亜細亜の熱帯地方の原産。中身をくり抜いてお酒などを入れる器として使われた。また、その中には神霊がこもるという信仰があったという。

【何を学ぶか】
「信心深くしていればいつか必ず報われる」というのは別にして。大きく二つのポイントがよくばり男の行動から考えられる。一つは「欲を出しすぎるのは危険」ということ。そしてもう一つは「物事には事前確認が欠かせない」ということ。

よくばり男がひょうたんを得た後、いきなり「殿様の前でひょうたんの力を披露して褒美をがっぽりゲットする」という欲の深い事を考えず、「まずは何かを出してみようか」と判断するか、少なくとも殿様の前に行っていきなり本番とはせずに「まずひょうたんの力を見てみようか」と試していれば、少なくとも殿様から大目玉を食らうことはなかったはずだ。物語上では「大目玉」で済んでいたが、状況から鑑みるにその場で打ち首となってもおかしくはない。

欲を出しすぎて思わぬ失敗を招いたり、人から聞いた話を鵜呑みにして自分で何も調べずに実行し、結局うまくいかなかった経験はないだろうか。

また、他に「重要な取引には様々な条件を想定した上での契約書を取り交わすべき」というのもある。今回の場合、「ひょうたんが不思議な力を発揮しなかった場合には取引は無効として代金を返却しなければならない」としておけば、よくばり男の損害は最小限で済んだはず。

とはいえ、昔話に契約書云々を求めるのはそもそも間違っている(苦笑)。また、そこまで懸命ならそもそも今回のような行動を「よくばり男」がするはずがない。

« 新項目「日本昔話に学ぶ」スタート | トップページ | 本日の含み益+238,627(前日比-)、確定-14,970 »

日本昔話に学ぶ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 新項目「日本昔話に学ぶ」スタート | トップページ | 本日の含み益+238,627(前日比-)、確定-14,970 »

最近の写真