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2005.07.02

こぶとりじいさん

むかしある村に、ほっぺたにこぶのあるのんきなおじいさんが住んでいた。こぶはたいそう邪魔だったが、おじいさんはちっとも気にしていなかった。だがこの村にもう一人いる、こぶつきのおじいさんは心のせまい人で、こぶのことを言われると顔を真っ赤にして怒り出す始末。

ある日、のんきなこぶつきおじいさんが森で木を切っていると雨が降ってきた。木のむくろで雨宿りをしてついうとうと眠ってしまったおじいさんが目を覚ますと、目の前には異様な光景と音が。

おじいさんの目の前に広がっている光景は、鬼たちが酒を飲み、お祭り騒ぎで宴会をしているようすだった。鬼は怖いが酔って踊っている鬼たちのようすが楽しそうに見えたおじいさん。ついつい浮かれ出して一緒に踊りだしてしまった。

今度は鬼たちが驚いた。けれどおじいさんの踊りがあまりにもうまく、ついつい鬼たちも一緒になって踊りだした。かくしておじいさんは鬼たちと夜が明けるまで踊り明かした。

鬼のお祭りが終わる頃、鬼のお頭はおじいさんに向かってこういった。「今夜も来いよな。それまでこれは預かっておこう」そういうやいなや、おじいさんのこぶをぽんっともぎとってしまった。唖然とするおじいさんを尻目に帰っていく鬼たち。

こぶが取れたことに大喜びしたおじいさんの話を聞き、もう一人の心のせまいおじいさんは悔しがるばかり。俺もこぶをとって欲しいぞ。

そこでそのおじいさんは、こぶをとってもらったおじいさん同様に、森のむくろで鬼が出てくるのを待った。案の定、お祭り騒ぎをしにやってきた鬼たち。ところがおじいさん、先ののんきなおじいさんと違って心がせまいせいなのか、それとも楽観的な物事の考えができないからなのか、鬼を見て怖がるばかり。それでも「こぶを取ってもらわねば」との思いから、震えつつ鬼の踊りの輪の中へ。

ところがこのおじいさん、踊りは下手だし怖がってもいたので、まともに踊れるはずがない。鬼たちは興ざめしてしまい、鬼のお頭は「もう止めろ! 」と怒鳴りつける始末。

でも心のせまいおじいさん、自分の望みである「こぶを取って欲しい」ことだけは忘れない。鬼のお頭にそのことを伝えると、お頭は怒りながら「なにいうか、この莫迦もん。こんなもの返してやるわい」と、昨日のんきなおじいさんから取ったこぶを、まだこぶが出来ていないもう片方のほっぺたにつけてしまった。

つまらなくなった酒宴から引き上げる鬼たちを尻目に、ただただ泣きじゃくる心のせまいおじいさん。彼は自分のことばかり考えていたせいで、ほっぺたの両方に重いこぶをつけて暮らさざるを得なくなってしまったそうな。


おしまい。

【補助解説】
東北地方の昔話。性格の違い、物事のとらえ方の違いで、結果がかなり違ってしまうという、結構シビアなお話。怖い鬼に対しても恐怖感なとそっちのけでうたって踊って愉しみ、さらにこぶまで取ってもらったのんきなおじいさん。人がみな彼みたいな性格ならいいんだけど。

【何を学ぶか】
何があっても冷静に、そして陽気にポジティブに物事をとらえて立ち向かうことで、良い結果を得られることは多いもの(どこぞの自己啓発セミナーみたいな話だが)。そういう意味では、投資家の永遠のテーマである「自分との戦い」に勝つためのポリシーである、「何があっても狼狽しない。パニックになったら一歩引いて第三者の視点で考える」あたりが当てはまるのではないだろうか。

あとは、心のせまいおじいさんのように、「欲深い行為は時として自らに不幸をもたらす」あたりも教訓として導き出されるかもしれない。「あと10円は上がるだろう」「明日もまた株価は急上昇するはずだ」と欲が出て売り時を逃がしたり、逆に(後から考えてみれば)絶好のタイミングで買い損なった経験はないだろうか。その場を愉しみ、欲をかかずに冷静に対処すれば、世の中案外うまくいくのである。

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