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2007.05.17

スティール・パートナーズ、ブルドックソースに全株買い付けのTOBを表明

アメリカ系投資ファンドスティール・パートナーズ・ジャパンは5月16日、大手ソースメーカの【ブルドックソース(2804)】に対し、すべての株式取得を目指した公開買い付けを行う書簡を送付したことを明らかにした(【発表リリース】)。買い付け価格は1584円。今買い付けに対しブルドックソース側では明確な意思を表明していない。

スティール・パートナーズは現在ブルドックソースの株式10.15%を保有する筆頭株主。リリースでは「長期的視点にたって全ての株主にとっての株主価値向上のため経営陣と協力」することを目指す長期投資家であると説明している。関東財務局の承認を得た後、正式に買付を開始する予定。また、買付にはブルドックソース側の意向を考慮するような表記はなく、今後ブルドックソース側の反応しだいでは「敵対的TOB」となる可能性もある。

今件についてブルドックソース側では【当社株式の公開買付けの実施に関する書面の受領に関するお知らせ(PDF)】を発表し、その中で「具体的な公開買付けの開始日、実施期間、買付け目的、取得後の予定その他の当該公開買付けの条件、ないし当社の経営に関する関与の方針等については何ら明らかにしておりません」とし、これらの買い付け意図が明確化された段階で、自社の企業価値や株主の利益最大化につながるかどうかを判断するとしている。

ただし現在においても「スティール・パートナーズが食品会社はおろか日本の公開会社の経営を担当したことがなく、企業の経営方針についてうまく舵取りができるとは思えないことから、企業価値ひいては株主の利益の最大化に資するものといえるかについては相当の懸念を有している」とし、少なくとも好意は持っていないことは明らか。

リリースに表記されている「長期的視点にたって全ての株主にとっての株主価値向上のため経営陣と協力」することを目指す長期投資家である」とは、「全株買取したらすべての株主はスティール・パートナーズだけになるから、要するに自分自身のために経営陣と『協力』すると読めるが」というツッコミはこの際置いておく。

公開買い付け価格は5月16日の終値1336円に対し約18.6%のプレミアがつくことになる。短期売買なら十分以上の利幅といえよう。しかしながら企業自身の特性(安定的な消費財提供の大ブランドで優待付き)を考えると、少なくとも個人投資家の間には中長期保有を目的とした投資家が多いと想定される。今回のスティール・パートナーズの提案に賛同するかどうか、動向が注目されるところだ。

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